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□甘えた
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「……………」

「……………(ジッ)」

「………(ペラッ/ページを捲る)」

「………(ジッ)」

「……。(パタン/本を閉じる)」

「あれ、続き読まなくていいの?」

「読むに読めん」

「わぁー私読書の邪魔しちゃったんだー。
弦一郎ゴメンねー(棒読み)」

「……言いたい事があるならはっきり言ってくれ」

「じゃあ、言うけど…引かない?」

「絶対に引かん」

「構って…。(表情を隠すように俯き小さく呟く)」

「ムッ?」

「だから、その…構って(段々髪の間から覗いている耳が真っ赤になる)」

「何だ。そんな事で悩んでいたのか」

「わ、悪かったわね!!」

「お前は彼女なんだから遠慮せずに来ればいいではないか」

「ん…?」

「ほら、来い(軽く腕を広げ抱き締める体制を作る)」

「あ、う…ぅー」

「来い」

「……(無言で抱き付く)」

「その、すまなかった」

「弦一郎は悪くないじゃん」

「最近構ってやれなかったろ」

「許してほしかったらもう少し…ぎゅーってして。
頭撫でて」

「そんな事でいいなら(頭を撫でる)
…いけんな。癖になりそうだ」

「寧ろなっちゃえ(ニヤッ)」

「あぉ…それもいいな(緩く微笑む)」
 
 

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